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ボルトで自分の呼吸をチェック!!
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
近鉄大阪阿部野橋駅・大阪メトロ天王寺駅直結の都シティ大阪天王寺地下1階に位置するフィットネスとリラクゼーションの融合施設「Dr. KOMEDA Relaxation & Fitness」のトレーナー、坂内です。
前々回、前回と鼻呼吸の良いところについてお話させて頂きました。
前回は、呼吸をし過ぎるとかえって身体が酸素を使えなくなっていくので、呼吸数を落として酸素供給量を減らしていきましょう、というお話でした。
今日は、とても簡単なテストで果たして自分は息をし過ぎていのか?をチェックしていきたいと思います!
このテストはThe Body Oxygen Level Test、略してBOLT(ボルト)と呼ばれています。
いくつか注意点はありますが、方法はいたって簡単。息を止めて、息を吸いたくなるまでの時間を計るというシンプルなテストです。では、さっそくやってみましょう!
BOLTのはかり方:
まず、時計やタイマーなど、時間を計れるものを用意します。計測の10分ほど前から安静にしておくとより正確な時間を計ることが出来ます。
1.いつも通りに鼻から息を吸い、鼻から息を吐く
2.鼻をつまみ、息を止める
3.「息を吸いたい」と思うまでの時間、または身体が呼吸を求める反応をするまでの時間を計測する。この反応には唾を飲み込んだり、気道が狭くなる感じがしたり、腹筋が収縮する感じがしたりなどがあります。
※BOLTはあくまで身体が酸素を求めるまでの時間を計測するテストで、どれだけ長く息を止めていられるかを計るものではありません。なので、息を止めたあとの次の呼吸は足りなくなった酸素を取り込む深呼吸のような大きなものではなく、普通の呼吸に近いものであることが理想です!
BOLTのスコアの理想は約40秒だと言われています。
皆さんのBOLTスコアはいかがでしたか?自分で思っていたよりも短い時間だったのではないでしょうか。大体の人のBOLTスコアは初めは20秒くらいが多いそうです。(私も一番最初のBOLTスコアは19秒でした…) 20秒よりも短かった人は、鼻づまりや咳、いびきや運動時の息切れのしやすさなどの症状がある人が多いと言われています。実はアスリートでもBOLTスコアが低かったりする選手が意外といたりします。
では、BOLTでは一体何を見ているのでしょうか?それは、二酸化炭素への感度です。
息を止めると肺や血液中の酸素の量が減少し、反対に二酸化炭素の量が増えていきます。二酸化炭素は「息をしたい」という第一の刺激物質なので、BOLTのスコアが低いほど(=息を止めていられる秒数が短いほど)身体の二酸化炭素に対して敏感・耐性が低いということになります。
酸素を使うために二酸化炭素が必要なのに、その二酸化炭素への耐性が低いのは困りものです。二酸化炭素への感度を落とすにはどうすればよいのか?
続きは次回のコラムでお話させて頂きます!
参考:
Patrick McKeown(2016). The Oxygen Advantage: Simple, Scientifically Proven Breathing Techniques to Help You Become Healthier, Slimmer, Faster, and Fitter. William Morrow Paperbacks