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ツボはなぜ効くのかを解説します
ブログをご覧頂きありがとうございます。
Dr.KOMEDA Relaxation & Fitness です。
リラクゼーションなどで用いる「ツボ押し」。
ツボを的確にとらえると、不思議とすっきり、体が軽くなります。
ツボはなぜ効くのか?
そもそもツボって何なのでしょうか⁇
東洋医学の概念では、皮膚と内臓をつなぐルートを経絡といい、
その上にある特定の部位を経穴=ツボとしています。
ツボを押すことによって、生命エネルギ-、すなわち「気」の流れを良くしたり、
「陰」と「陽」のバランスと整えることが出来るといわれています。
これらは目に見えない概念で語られるものが多く科学的な論拠に乏しいとされてきました。
しかし、2006年にWHO(世界保健機関)が約360のツボ(経穴部位)を国際標準化するなど、ツボの効果は西洋医学的な観点からも証明されるようになってきています。
今日はそんなツボの効果を、科学的な視点から解説していきます!
なぜツボは効くのか
皮膚や筋肉には刺激を感知するセンサー(神経)が無数に存在しています。
このセンサーは圧や温度、振動や痛みの刺激を情報として脳へ伝えています。
ツボを刺激すると、その刺激は神経を介して脊髄に入り、
脊髄視床路という経路を通って情報として体の中枢=脳へ伝わるのですが、
その情報は主に脳の様々な部位に届けられます。
これらの部位が刺激されることでホルモンの分泌や神経活動を促し、リラックス効果や鎮痛作用、ストレスの緩和などが期待できるといわれています。
ツボを押すと脳の活動に変化が起こる
科学が発展している昨今、脳のツボを刺激することで実際に脳の活動に変化が起きているということが証明されてきています。
ツボの効果を科学的に研究しているハーバード大学のグループは、脳の活動を調べるfMRIという機械を使ってツボへの刺激に対する脳の反応を調べています。
彼らのプロジェクトによると、
・延髄…自律神経の中枢
・視床下部…オキシトシン(「抗ストレスホルモン」)の産生
・中脳…オピオイド(鎮痛物質)の分泌
といった脳の部位が活性化することが確認されています。これにより、痛みの抑制やリラクゼーション効果に繋がっていると考えられています。
ツボで深いリラクゼーション効果
中国で発展し、2,000年以上も受け継がれているツボですが、
今やしっかりと効果が立証されています。
ツボの効果が科学的に解明されるにしたがってその有用性が認められ、
メジャーリーグなどでも鍼灸師を雇う球団もいるそうです。
ツボを効果的に取り入れたケアは、より深いリラクゼーション効果や
疲労回復、不調の改善をもたらします。
Dr. KOMEDA Relaxation & Fitnessのセラピストは熟練揃い。
ツボ刺激を取り入れながらお客様お一人お一人のお悩みや症状に合わせた施術を提供しています。
是非、お試しください!
参照:
Hui KKS et al. (2010). Monitoring Acupuncture Effects on Human Brain by FMRI. Journal of Visualized Experiments. (38).
Napadow V et al. (2009). Brain Encoding of Accupuncture Sensation – Coupling on-line rating with fMRI. Neuroimage. 47(3).
World Health Organization(2008). WHO Standard Acupuncutre Point Locations in the Western Pacific Region.