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カイザー社のファンクショナルトレーナーについて解説します

ブログをご覧下さりありがとうございます。

医療法人直営のリラクゼーションとフィットネスの複合施設「Dr.KOMEDA Relaxation & Fitness」 です。

 

当施設のフィットネスエリアには様々なトレーニング器具がありますが、

「初めて見た!」というお声が多いマシンの一つが

Keiser(カイザー)Functional Trainer(ファンクショナルトレーナー)

です。

 

 

カイザーはアメリカのメーカーで、ファンクショナルトレーナーは欧米ではNBAやサッカープレミアリーグなどの多くのスポーツチームに採用されているマシンです。

 

ファンクショナルトレーナーはプロアスリートだけではなく、老若男女を問わず安全に使用できるのが特徴の一つ。今日はこのファンクショナルトレーナーについて解説します!

 

ファンクショナルトレーナーの特徴

ファンクショナルトレーナーは「空気圧」を負荷にしており、100g単位で負荷を刻むことが出来ます。

 

これはダンベルなどの従来の重りとファンクショナルトレーナーの違いを大きく決定づける特徴の一つです。

 

ダンベルやバーベルなどは負荷が鉛直方向に(重力に従って)働きます。そのため、重りがどんな形であれ、重力方向の負荷に抗いながら動作を行うことになります。

 

たとえばパンチの力強化のためにダンベルを持ってパンチの動作を行うとします。

パンチは基本的には地面に対して水平に出力しますが、ダンベルを持つことでかかる負荷は地面に対して垂直方向になるため、力の発揮の方向がずれてしまっています(写真)。

 

 

対してファンクショナルトレーナーはケーブルの高さや角度を自由に調整することが出来、また、空気が負荷となるため、水平にも、回旋にも、あらゆる角度や動作に対して負荷を与えることが可能となります(写真)。

 

 

また、空気圧を負荷にすることにより、慣性が働かないので押す・引く、上げる・下すなどのどんな局面のどんな角度でも常に一定の負荷をかけることが出来ます。

 

パワー向上に最適なファンクショナルトレーナー

筋肉がたくさんある=パワーがあるという訳ではありません。

パワーは簡単に示すと パワー=筋力×スピード(速度) で表されます。

ですので、力が強くても動きが遅ければパワーは低くなりますし、スピードがあっても力が弱ければ、これもパワーは低いということになります。

 

従来の重りは回数と負荷(kg)しか表示できず、パワーを計ることは出来ませんでした。

対してファンクショナルトレーナーは「パワーパネル」が付いていて、現在の負荷量やパワー値が表示されたり、パワー測定をすることも出来るため、安全かつ効率的にパワー向上を目指すことが出来ます。

 

 

アスリート以外にもパワーは必要

パワーが必要となるのはアスリートくらいだと思われそうですが、一般の方にもパワーは欠かせないものとなります。

 

平均年齢75歳の被験者に対してClarkら(2013)が行った研究では、被験者らの3年後の下肢のパワーは16.5%減少し、同時に筋活動も28%低下したという報告もあります。一方で、脚の筋肉の断面積は3%ほどの減少に留まったそうです。

 

このことから、身体の機能を考えるときに、筋肉量≠パワーであるということ。筋肉量の維持/増大はもちろん大切なのですが、筋肉をいかに早く収縮させて動かすかも非常に欠かせないものとなってくることが分かります。

 

まとめ

カイザーのファンクショナルトレーナーはプロチームにも採用される高性能なマシンですが、

年齢や運動レベルに関係なく、幅広い方に安心・安全にお使いいただける非常に使い勝手の良いマシンです。

 

ファンクショナルトレーナーにはスティックやハーネスなど様々なアタッチメントもあるので、それらを活用することで単なる曲げ伸ばしの単調な動作だけではなく、ひねる、踏み込むなどの動作にも負荷を加えることが出来るため、まさにその名の通り「動作を鍛える」ことも可能となります。

 

 

Dr.KOMEDA Relaxation & Fitnessではカラダ評価(体験トレーニング:90分 7,700円)※カウンセリング、評価込

も実施していますので、ファンクショナルトレーナーを体感してみたい!という方はお気軽にお問い合わせください。(カラダ評価は入会の意思が無い方でもご利用頂けるメニューとなっています)

 

 

参照:

Clark D.J.  et al. (2013). Longitudinal Decline of Neuromuscular Activation and Power in Healthy Older Adults. The Journal of Gerontology. 68(11).

 

カイザージャパン https://keiser.jp/